アレックス
アレックス (IRREVERSIBLE)
【監督】ギャスパー・ノエ
【上映時間】99分
【製作年】2002年
【製作国】フランス
【ジャンル】スリラー/エロ
【キャスト】モニカ・ベルッチ/ヴァンサン・カッセル
【メディア】DVD
【あらすじ】
彼氏のマルキュスと、共通の友人であり元彼のピエールと共にパーティーに参加したアレックス。そこでハメを外したマルキュスと喧嘩し、夜道を一人で帰ったことから、3人の悪夢が始まる。
【感想】
映画の始まりは、無音のエンドロール。文字は反転しており、エンドロールは逆再生。文字はどんどん歪んでいく。やっとエンドロールが終わったかと思えば、ドン!ドン!ドン!ドン!という効果音に合わせてキャストの名前が映し出される。その効果音を聞きながら、反転したままの文字を観続けている私は、あまりの不気味さにこの映画を観る覚悟を既に決めていた。
グルグル回るカメラワーク。「時はすべてを破壊する」。この映画の第一声がそれだなんてゾッとする。
救急車に運ばれるマルキュス。ゲイクラブハウスで誰かに喧嘩を売るマルキュスと止めに入るピエール。誰かを探すために正気を失うマルキュス。救急車に運ばれるアレックスと泣き叫ぶマルキュス。問題になったレイプシーン。楽しそうなパーティー。ラブラブなアレックスとマルキュス。幸せに満ち足りているアレックスのシーン。
この順番で映されると、初めは一体何が何なのか頭を使ったけど、少しずつわかっていく(わかっていってしまう)絶望感。
あんなに幸せやったのに、時が経つことでこんな事態に。
それが「時はすべてを破壊する」ということかなと私は解釈した。
時は恐ろしい。
ちなみに、この映画を時系列順に映し直した『アレックス STRAIGHT CUT』版が今現在上映中。もちろん観に行って、新たな記事を更新するつもりです。
【映像】★★★★★
【脚本】★★★★☆
【キャスト】★★★★★
【BGM】★★★★★
【リピート度】★★★★☆
【グロ度】★★★★☆
【エロ度】★★★★★
【総合評価】★★★★★